TOP > 徒然草 > 新聞雑誌記事一覧 > 朝日新聞 > 8.「時間単価」の壁と効用










  朝日新聞
■No.1 やりたいことを見逃すな
■No.2 「箱越え」息子のしたたかさ
■No.3 暖かく厳しいコーチをみつけよう
■No.4 真似とユニークの不協和音が大切だ
■No.5 カーナビのごとくフィードバックを
■No.6 ヒューマンキャピタルにとって会社は成長孵化器
■No.7 オーエンに学ぶ「効力感」
■No.8 「時間単価」の壁と効用
■No.9 ビジョンコンテスト
■No.10 チームワークと個人主義のパワー・ブレンド
■No.11 気持ちが停滞したらとにかく動き出そう
■No.12 首の動きを止めれば首にならない
■No.13 自分に時間をあわせよう
■No.14 没頭術ワン・ツー・スリー
■No.15 チームの色眼鏡の色がわかっていますか?
■No.16 まず4から始めよ
■No.17 口説くには一緒に歩こう
■No.18 ストーリーを語り、主役の座を射止めよ
■No.19 即興のパワー
■No.20 節目のある人、節目のない人


 
朝日新聞
 【8】「時間単価」の壁と効用



プロとは「顧客にお金をチャージできる仕事」をする人だ。あなたもそれさえできれば会社に居ながらプロになれる。でもこれは結構難しい。まず、あなたの顧客が誰かはっきりさせることが必要だ。別に外部の顧客でなくて、上司や部下や他部門の人でもいいから顧客を特定することが必要だ。その上で顧客からみて「価値ある仕事」を提供することが必要だ。でなければお金はもらえない。一日中書類をつくっても、顧客からみた価値がなければ無価値だ。よく、上司の指示があいまいで無駄な仕事をさせられたとぼやく人がいるが、それはプロとしては禁句である。悪いのは顧客(上司)でなくて、顧客のニーズを明確にしなかったプロのあなたである。顧客に対して価値を提供できても、その効率も問われる。あなたが、100時間かけてつくったものが、顧客からみて10万円の価値しかなかったとしよう。その場合、あなたの時間単価は1000円である。年間2000時間働くとすれば、あなたの稼ぎは年間200万である。あなたは会社のリソースを使っているからその分は差し引く必要もある。自分の現年収を確保できるように顧客にチャージするには「時間単価」をあげることが必要となる。さもないとあなたは「安い人」にとどまる。
コンサルタントになりたての頃、私は「徹夜しても顧客にチャージできる仕事ができないと1円も稼げない」と気づいて愕然とした。今でも「時間単価×時間」の法則は越えられないと気づく度に愕然とする。いや、その法則のおかげで真剣さをキープできる。






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