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  夕刊フジ
■No.1 テロ
■No.2 家族
■No.3 お金
■No.4 炭素菌新
■No.5 失業の女
■No.6 ストックパワー
■No.7 コミサ
■No.8 即興
■No.9 ドライバー
■No.10 西村
■No.11 キッシンジャ
■No.12 エレベーター
■No.13 即興劇
■No.14 怒り
■No.15 散歩
■No.16 パワー
■No.17 飛び級
■No.18 NLP
■No.19 失敗
■No.20 ベッキ2
■No.21 フィードバック
■No.22 ゴキブリ


 
夕刊フジ  【2】 家族
●  家族のための自律支援プログラム
(夕刊フジ:2001年10月11日掲載:掲載された記事は少し短縮されたがこれは短縮以前のもの)
前回、テロとリセッションを前に、『私が消えても、家族が自分で生き抜けるよう「自律支援プログラム」を始めた』とのべた。まだ正直いって手探りで、試行錯誤の段階だが紹介しよう。私の家族は、家内(主婦)、息子(11歳)、娘(9歳)だ。

ステップ1:各自の「やりたいこと」の発見と明確化を助ける。まず、「せっかく生きているんだからやりたいことやろうね、それが力を出すコツだから」という考えをおりにふれて吹き込む。同時に、具体的な例を紹介する(落ちこぼれだった少年が、グラフィック好きになり、立ち直って周囲を驚かした例等)。「こういうふうに書くとプランになるよ」という雛型を示して明確化を助ける。娘から「パパ、ヒントだけにして。答えはいっちゃだめよ」といわれながら。

ステップ2:各自の強み、弱みを、自分で直視させる。市販の「学習スタイル発見テスト」なども遊び感覚で利用するが、自己評価をいわせればいい。

ステップ3:強みを生かす機会や弱みを克服する機会をつくる。例えば、計算が嫌いで、アートが好きな子供なら、アート製作の計画作成など計算が必要な「場面」をつくって、計算力の必要性を体感させる。

ステップ4:リソースを提供する。私の時間やお金やアイデアを提供する。まだ実行していないが、お手本になる人やメンターも紹介したいと思っている。ちゃっかりした息子は「この英語のカードゲームは僕のやりたいことで、英語にも役立つよ、イーベイで競り落とそう」とかいって、私の財布の紐を緩めてくる。家内は、丸山ゴルファーの米国での優勝に刺激されて、ゴルフをやっている日本人の子供が米国でゴルフの体験ができるようなイベントを考えているので、私はアイデアの具体化や、知り合いの紹介を通じて支援し始めた。

ステップ5:自律支援プログラムを開始したと家族に宣言する。キャメル流の宣言は、「夕刊フジに、私がこの世から消えても、家族が楽しくたくましく自律して生きていけるように支援したいという記事を書くよ」という形で行った。宣言の前に、ステップ4までの手を小さなことでいいから打っておくことが肝心だ。宣言を先行させると、「またキャメルが変なこと言ってる」としか思われない。最後に、私が考えている自律は孤立でなくて、自律した仲間達が助け合いながら並んで走るイメージだ。私がそこから消えても、楽しそうな3人のところに、別の人が思わず加わりたくなるようなら支援プログラムは成功である。




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