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新上海の風:第九回
  中国人は言った

中国人は言った。
「中国人は、なんたらかんたら」といわないでほしい。
「毛さんは、なんたらかんたら」と具体的にいわれるほうがましだ。
日本人から、「中国人は、どうのこうの」といわれるとむっとする。
さらに、「上海人は、どうのこうの」といわれるとむかっとする。

中国人は言った。
天安門事件、1989年、6月4日。
3つの中国人がいた。
北京人は、愛国。
上海人は、出国。
広東人は、売国。

上海人は言った。
日本がバブルのころ、上海人は、日本にむかった。
バイトしながら日本語を学び、大学に通って、日本企業に就職した。
一流企業には、中国人はいれてもらえなかった。
中国に戻って、日系企業を転々として、そのうち、一流日系企業にはいった。
日本語は、お金になった。

上海人は言った。
90年代後半から、日本語のできる中国人の数が増えた。
2003年は、市場に、新卒日本語人材があふれた。
外地からも日本語能力付の人たちがやってきた。
日本語できても就職難しかった。
日本語能力必須の財務のポストに、20人も応募した。
上海人は言った。
2004年ころから日本企業が、上海にラッシュした。
日本語のできる中国人を探すのがにわかに難しくなった。
日本語を条件にすると、なかなかいい人がとれない。
でも日本人は、日本語なしでやっていけない。

上海人は言った。
2005年春、反日が上海を吹き荒れた。
でも、上海人は、経済人だ。
上海は、娯楽、観光、経済だ。
上海人は、冷静だ。
上海人は、外国との付き合いになれている。
租界にだって、上海人は飛び込んでいった。
利益を計算して、そっちがよければそっちにいく。
日本語ができる中国人にとって、日本企業は大切だ。
反日は、迷惑な話である。
政治と経済は、峻別したい。してほしい。

上海人は言った。
人の行動は、収入できまり、文化でアクセントがつく。
月収5000元(65000円)以下の人は、拝金主義。すべてお金。
しかるなら罰金で、ほめるならボーナスで。
月収5000元から1万元(13万円)の人たちはがんばる。
向上心にうったえた動機付けを。
月収が1万元超えると、人はぼっとする。
それ以上、動機づけるのは、経営者にでもなるしかない。


上海人は言った。
私は、日本企業が嫌いじゃない。
でも、あと10年いてやっと部長、なんて長すぎる。
33歳から43歳まで、私にとってもっとも活躍できる10年。
中国では、小さいときから、「ほめる」、「しかる」、がはっきりしている。
できると壁に花をつける、今月のNO1はだれと張り出す。
だから、会社でも、だめな人と一緒にされたくない。
だめな人に私の給与をとられたくない。
私がよいことをしたらほめてほしい。
悪いことをしたらしかってほしい。面子には気をつけて、別室ではっきりと。

そして、最後に、上海人は言った。
どうやったら、日系企業で、社長になれますか?
教えてください。日本からくる駐在員の方。お願いします。



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